環境・国際研究会 IIEJ

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  ★03年6月4日茨城県神栖町における有機ヒ素化合物に係る
    環境汚染及び健康被害に係る緊急措置事業要綱(案)が発表されました(環境省)。  

2003年6月4日環境省は次のように発表した。  
「環境省は、茨城県神栖町において、有機ヒ素化合物(ジフェニルアルシン酸)に係る深刻かつ特殊な環境汚染及び健康被害が発生している事態に対して早急に対策を講じるため、「茨城県神栖町における有機ヒ素化合物に係る環境汚染及び健康被害に係る緊急措置事業要綱(案)」を取りまとめ、内閣官房長官に報告した。」

1.趣旨・目的  有機ヒ素化合物(ジフェニルアルシン酸)に曝露した者に対して健康診査を実施し、医療費等の支給により治療を促すこと等により、健康影響等の解明を図り、もって健康不安の解消等に資する。
2.対象者 有機ヒ素化合物に汚染された井戸水を飲用に供していた者であって、毛髪・尿検査により曝露が確認された者
3.給付内容 (1)医療等の給付:健康診査の実施(年1回)、医療費(自己負担分)の支給、療養手当(通院:月額15,000円、入院:月額25,000円)の支給
(2)健康管理調査等の実施  特に汚染の著しい井戸(A井戸)の水を飲用に供していた者に対し、以下を実施。  
健康状態等に係る報告書を提出した場合に調査協力費用として、月額20,000円を支給(3年間) 病歴、治療歴等に関する調査に協力する場合に協力金を支給(入院歴のある者:70万円、入院歴のない者:30万円)(初年度限り)

(3)専門家による調査研究の実施  環境省に専門家からなる検討会を設置して、(1)及び(2)を通じて得られた資料等に基づき、健康影響等解明のための調査研究を実施。 4.その他   (1) 実施時期 平成15年6月(できる限り早く)

(2) 事業の見直し 事業の実施後5年を目途に全般的な検討を行う
○コメント:旧軍による被害について国は賠償をしたことがない。被害を受けた人に生活費および治療費をだすようにしたのは、茨城県つくば保健所長緒方剛氏の働きによることが大きい。また、ジフェニルアルシン酸を分析することができた技術者がいたことも幸いした。緒方剛氏講演より。(小寺正明) 以下の環境省ホームページから転載(一部省略) http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=4150